平成20年2月28日木曜日

徳島の「せこい」(つらい)

「つらい」の代わりに、

徳島は「せこい」を言う。
「こわい」を言う県もあるそうである。

【ノート】様態と状態の対立(「に」と「と」の対立)

加藤〔2003〕の「様態」と「状態」

<様態>は「動きのありさま」を表す。(益岡・田窪〔1992:42〕)
<状態>は主体の動作時の状態である。

状態の意味として解釈されるものは、動作の状態を意味することによって様態に近い解釈が可能であり、その結果、連用修飾成分を作って副詞的に用いることも非修飾形で述語として用いることも可能になる。一方、様態の意味として解釈されるものは、それが状態の意味を表すことではなく、その結果、非修飾形で述語として用いられることはなく、もっぱら副詞的にのみ用いられる。前者が連用ニ形であり、後者が連用ト形を取る語に対応する。

<様態>と<状態>の対立が明確に現れるのは、

「くしゃくしゃとまるめる」
「くしゃくしゃにまるめる」
のような擬態語・擬音語の場合である。           (加藤〔2003:318〕)

また、この対立は、連用ト形と連用ゼロ形が異形態の関係とは言えないものについても適用できると考えられる。                   (加藤〔2003:319〕)

{はっきりと/はっきり}言えよ。
{???はっきりと/はっきり}しろよ。